■MLBウインターミーティング(日本時間5日・テネシー州ナッシュビル)
エンゼルスからFAとなった大谷翔平投手(29)の獲得を目指す球団として、ドジャース、ブルージェイズ、ジャイアンツ、カブス、エンゼルスの5球団に加え、新たにブレーブスの名前も上がっていた。しかし、ウインターミーティング1日目が終了し、ブレーブス、カブスの可能性は低いことがわかった。
ブレーブス球団関係者が取材に対応し、選手層年俸が贅沢税のリミットに近づいていることを理由に「公に出ているような金額(約5億ドル・約750億円)はとても払えない。大谷がお金に拘らず環境を優先してくれれば可能性は残すのだが」と説明。現実的ではないとした。
さらに日本時間4日にメジャー6年間で3試合しかプレーしていないジャイアンツの本拠地・サンフランシスコを電撃訪問した大谷に対して、未だ1試合も経験のないカブスの本拠地・シカゴも訪問する可能性は高いと見られていたがカブスの球団関係者に確認すると「今のところウインターミーティング終了後もその予定はない」と否定。そして、高額な契約の投資にも否定的な見解を示した。これで大谷争奪戦はドジャース、ブルージェイズ、ジャイアンツ、エンゼルスの4球団に絞られた可能性が高い。
日本時間3日に大谷の電撃訪問を受けたジャイアンツのザイディ編成本部長が取材に対応した。「我々はファンを興奮させなければいけない」と改めて大谷獲得を切望。大谷と面談した編成責任者は自身のマイナーシステムから選手を育てることが大切としながらも「FAもその一部」と力説した。
海風が吹き込む本拠地の右翼は左打者不利の定説がある中で「過去数年で右翼のにあるトンネルを閉め、そこにブルペンを作り、フェンスを前に出すことでこの球場はより公平になっている」と大谷へのプレゼンテーション同様に説明した。
饒舌な編成本部長の演説は止まらず、歴代最多の762本塁打を放ったB.ボンズを引き合いにだし「バリーは(オラクルパークでプレーした)7、8年でビジターよりホームの方が成績がよかった。ホームラン数もホームの方がよかった。それは知っていたかい?」と笑顔。大谷への口説き文句を数々再現し上機嫌で話した。