きょう、4か月ぶりに記者会見に臨んだ日大の林真理子理事長。薬物事件への対応をめぐる自身の責任や、アメフト部の「廃部」の方針などについて何を語ったのでしょうか。
日本大学 林真理子 理事長
「違法薬物をめぐって(学生が)逮捕・起訴されたこと、(大学の)一連の対応の混乱によりまして、ご心配とご迷惑おかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます」
8月の会見から118日。この間、摘発されたアメフト部員は4人に増え、部は「廃部」の方針にまで発展しています。
日本大学 林真理子 理事長
「一生懸命、改革に向けてやってきたつもりでございますが、体質・組織が脆弱だったなと痛感しております」
アメフトの廃部方針はなぜ示されたのか、その理由とは?
午後4時。
記者
「いま林真理子理事長が入ってきました。一斉にフラッシュがたかれています」
最大の注目は、アメフト部の処遇についてです。
日本大学 林真理子 理事長
「競技スポーツ運営委員会で廃部という方針が出されましたけれども、継続審議ということになっております」
その理由については。
調査・再発防止策検討委 益子俊志 委員長
「アメフト部の単独寮で、集団的・常習的と疑われる犯罪だったのではないかという結論になりました。このままアメフト部を継続させることが、一般学生・アメフト部の学生の安全を担保できないと本当に断腸の思いであります」
文科省宛ての報告書
「廃部とする方針を承認しました」
先週、廃部の方針が一斉に報じられると、撤回を求める声が内外から噴出。すると理事会では一転、継続審議となったのです。
日本大学 林真理子 理事長
「(Q.林理事長としては廃部・存続の意見は?)継続審議中でございますので、ちょっと私の考えはご容赦いただきたいと思うんですけれど、廃部というのは一つの方針でございますので、ちょっとうまく学生たちに伝わっていないのではないかというふうに考えております」
理事会では「廃部」以外の案もあがっています。
関係者によると、全ての部員を一度退部させ、その後のチェックで「適格」とされた者だけを再び入部させるという案。
ほかにも、アメフト部を現在の「競技スポーツ部」から格下げする案も示されているといいます。
「廃部」の方針をめぐって翻弄されている日大の現役アメフト部員は…
日大 現役アメフト部員
「まだ継続審議というのは聞いていたので安心はしているんですけど、それでもまだ廃部になるかもしれない。(部員の)その他大勢が本気でずっとアメフトをしているので、廃部っていう形になってしまったらその夢が崩れてしまうので、それはやめてほしい」
また、会見では日大幹部の処分についても発表されました。
日本大学 林真理子 理事長
「私につきましては、6か月減俸50%という処分になりました」
▽林理事長は半年間50%の減給、▽酒井学長は年度末で辞任、▽沢田副学長は年内で辞任するとしています。
林理事長は現段階で自身が辞任することを強く否定しました。
記者
「ご自身として辞任して最終責任を取ろうと思わないのか?」
日本大学 林真理子 理事長
「まだ改革の途中でございますので、成し遂げなければいけないという気持ちがとても強い」
記者
「一度も辞任ということは考えられなかったんでしょうか?」
日本大学 林真理子 理事長
「何度か考えたこともございますけれども、まだ改革が途中であるということ。それ(辞任)については詳しくここでお話するつもりはございません」
そのうえで、今後の「改革」について…
日本大学 林真理子 理事長
「人事の刷新、執行部という存在をどうするかということは、すぐに検討しなければならない。新しい学期になる前にきちんと整えたい」
繰り返し強調した「改革」は果たされるのでしょうか。
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