◆教育委員会「お世話している間にまぎれてしまったのものです」

私たちは今年9月に同じ久留米市内にある別の小学校を訪ねた。外に設置された小屋にいたのは10匹のウサギ。近くには愛くるしい子ウサギも4匹いた。いつしか増えていったという。小屋に囲いはなく、吹きさらしだった。温度管理ができているようには見えなかった。市教育委員会に取材を申し込んだところ、書面で回答された。

久留米市教育委員会「(繁殖は)お世話をしている間に雌雄がまぎれてしまったものです。(飼育環境は)風除けを設置するなど改善を行っております。またウサギの健康状態の確認や治療のため、獣医師による定期的な訪問指導をしていただいているところです」

ウサギの雌雄は、生後3か月ごろまでは慣れた人でも区別できないという。6か月を過ぎるころには見た目で判別できるようになるものの、それより前に生殖できるようになる。何かのはずみで子ウサギが「まぎれる」ことがあれば、繁殖につながる。別の市教育委員会(福岡県春日市)は「小学校で多頭飼育崩壊が去年起きてしまい、譲渡するのに苦労しました」と明かした。