
リバティ・藤田敦子代表「学校に聞くと、年に2、3万円しか飼育のための予算がないらしいのです。餌も満足に買えず、治療もできず、放置するしかなかったのかもしれません」
「サツキ」は京都府内の小学校にいた。栄養状態が極端に悪く、毛並みは悪く、痩せ細っている。人慣れしていないのか、保護しようとしてもひどく逃げまわった。ベージュの「ラブ」は京都府内にある幼稚園から引き取られた。この幼稚園では30匹ほどのウサギが一つの小屋で飼われ、近親交配が繰り返されたとみられている。その影響か「ラブ」は生まれた時から片耳だった。小屋の床はというと、先の小学校と同じく「コンクリート飼育」。足裏の毛がなくなり、別の子ウサギは足から血を流し、体を赤く染めて横たわっていたという。
