パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスに対する攻撃を再開したイスラエル軍は、新たにハマスの関連施設200か所以上に空爆を行ったと明らかにしました。

イスラエル軍はハマスとの戦闘の一時停止期限を迎えた1日、ガザ地区への攻撃を再開。200か所以上の標的に空爆を行い、多くのハマス戦闘員を排除したと発表しました。攻撃対象には南部ハンユニスやラファも含まれていたとしています。

また、ガザ保健当局は戦闘再開後のイスラエルの攻撃により178人が死亡、589人が負傷したと明らかにしました。そのほとんどが女性や子どもだということです。

こうしたなか、アメリカのブリンケン国務長官は。

アメリカ ブリンケン国務長官
「なぜ戦闘の一時停止が終了したか理解することが重要です。終了したのはハマスのせいです」

ブリンケン長官は戦闘停止中だった先月30日にエルサレムでパレスチナ人の男2人が民間人に向けて発砲し、3人が死亡した事件などを挙げ、「ハマス側が非道なテロ攻撃を行い、約束を反故にした」と強調しました。

一方、戦闘再開について、アメリカ国内では抗議の声が広がっています。

デモ参加者
「パレスチナに自由を!」

1日、首都ワシントンのイスラエル大使館前にパレスチナ支持者らが集まり、イスラエルにガザへの攻撃を即時停止するよう訴えました。

また、南部ジョージア州のイスラエル領事館が入る建物の前で、焼身自殺を図ったとみられる人が病院に運ばれました。警察は、イスラエルへの抗議の意志を示すために、自らガソリンを被って火をつけたと見ています。