鳥取県鳥取市の海岸に大量の流木などが堆積し景観を損なっている問題で、1日から撤去作業が始まりました。
その量、実に1000トン以上。作業は今年度一杯かかる見込みです。

記者 安松裕一
「長らく景観を損ねていた流木ですが、いよいよ撤去作業が始まりました」

鳥取市の鳥取港近くにある「賀露みなと海水浴場」。
夏は海水浴客などでにぎわい、普段でも市民の憩いの場となっていますが今年8月の台風7号の影響で大量の流木などが漂着し無残な姿に。

ごみはおよそ1キロにわたり海岸線の砂浜に堆積していて、このうちおよそ730メートルの範囲を管理する鳥取港湾事務所は、1日から委託業者による撤去作業を始めました。

ごみの重量はおよそ1160トン。
大きな流木などは重機で撤去し、ペットボトルなどのごみは人海戦術で回収していきました。

鳥取港湾事務所 井手尾渉 課長補佐
「今回の流木については過去に例がないくらい大量な流木になっていて、県としても一刻も早い復旧に向かって頑張りたいと思う」

撤去や処分にかかる費用はおよそ4400万円ですが、回収した流木の一部はチップにしてバイオマス燃料として再利用するということです。

ごみの量が多く分別作業も必要なため、完全撤去は今年度一杯かかる見込みです。