宮城県が進める仙台医療圏4病院の再編構想を巡る動きです。富谷市は、東北労災病院と県立精神医療センターの移転候補地の取得を30日の市議会に諮り可決しました。県と病院の基本合意に先行し、市が用地を確保するのは異例です。

30日、開会した富谷市議会では、若生裕俊市長が病院の移転候補地を購入・取得することの必要性を説明しました。

若生裕俊富谷市長:
「救急・急性医療を担う総合病院の立地は市民の生命と健康を守るうえで長年かつ喫緊の課題である」

県の4病院再編構想では、仙台市青葉区の東北労災病院と名取市の県立精神医療センターを併設して移転することが計画されていて、富谷市明石台地区の土地が候補地にあがっています。

富谷市は当初、県と病院とが基本合意した後で土地を取得し、労災病院には無償で貸与、医療センターには有償で譲渡する予定でした。

しかし、病院の利用者や県の審議会から移転反対の声が上がり、基本合意の締結時期は不透明となっています。

若生裕俊富谷市長:
「本来であれば基本同意後に病院用地を取得することと考えていたが取得時期がこれ以上遅れた場合、(土地区画整理事業の)組合や地権者に経済的な不利益が生じる」

このため富谷市は、基本合意に先んじて、およそ4万5000平方メートルの病院用地を14億円余りで購入する議案を市議会に提出。採決に参加した議員、全員の賛成で可決しました。

若生裕俊富谷市長:
「(市民から)反対意見は誰ひとり私はもらっていないし、逆に皆さんから期待を込めた激励ももらっていて、市民が望んでいることだと思っているので、実現に向け努力したい」

市は来年1月に候補地の所有者らと売買契約を結ぶ方針です。4病院再編構想を巡っては、県は今年度中の基本合意を目指しています。