大手や大規模企業でも後継者難が課題に…

前述した通り、帝国データバンクが全国で集計している「後継者難倒産」は、年間でも集計開始以来の過去最多を更新するとみられています。

なかでも代表者が病気や死亡により、事業の継続がままならないケースや、事業承継が経営課題だと認識しながらも、後継者育成が間に合わず事業を断念するケースが目立っているといいます。

帝国データバンクは、近頃は大手企業や規模の大きい企業でもこうした課題・難局に直面するケースが散見されると指摘しています。

後継者問題への支援や意識改革は確実に成果をあげつつも、今後は事業継承中のアクシデントやトラブルの発生による「あきらめ」防止に向けた取り組みも重要になるとみられます。後継者決定後のフォロー・サポート体制の充実も求められそうです。