29日から、最新鋭ロボットの展示会が過去最大の規模で始まりました。開発競争で盛り上がるロボット産業ですが、その裏側でもう一つの競争が激化しています。
29日にスタートした世界最大のロボット展示会。出展者は国内外から、過去最多の654に上りました。
記者
「こちらの抱き枕をぎゅっと抱きしめると、もう一体の抱き枕にそのハグの動作が伝わるんです」
金沢工業大学が発明した「遠距離恋愛抱き枕」。埋め込まれたヒーターとスマホで心拍数と体温も相手の抱き枕に伝わります。こちらは、早稲田大学が開発した生成AI搭載の「家事用ロボット」。人間の動きを覚え、服をハンガーにかけることができます。
機能で競うロボットの開発競争。しかし、その裏側ではもう一つの競争が。
早稲田大学次世代ロボット研究機構 三宅太文次席研究員
「カメラがありモーターがありセンサーがあり、様々なタイプの半導体を使っている。不可欠な存在」
ロボットの生産に欠かせない大量の情報を高速に処理する「半導体」の獲得競争です。かつて「一部品」であった半導体は「戦略物資」に変貌。2030年には世界市場は100兆円まで膨らむ見込みです。
日本ロボット工業会 冨士原寛専務理事
「世界中で半導体の陣取り合戦。どこが覇権を握るのか供給できるのかという競争は、世界的に厳しくなってます」
政府は、今年度補正予算案に半導体産業への支援として1兆9000億円を計上。これを追い風に、▼北海道には次世代半導体の国産化を目指す「ラピダス」が、▼九州には受託生産世界最大手の台湾メーカー「TSMC」が新工場建設を急ぎます。
日本ロボット工業会 冨士原寛専務理事
「(日本も)今思い切りアクセルが踏めないとだめだなと非常に大事な時期だと思います」
加速度的に進む半導体への投資競争。かつて世界をリードした技術立国・日本が存在感を示せるのか、大きな分岐点を迎えています。
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