開幕まで500日あまりとなった、大阪・関西万博。最大2350億円にのぼる会場建設費とは別に、さらに837億円の国費がかかることが明らかになりました。費用はどこまで膨らみ続けるのか。経済界からも「頭が痛い」との声があがるなど、波紋が広がっています。

万博の国の負担 さらに837億円 どこまで膨らみ続ける?

伊丹空港で関係者が見送る機体には、あの公式キャラクターが描かれていました。11月28日、お披露目されたのは大阪・関西万博の開催を記念し特別に塗装された航空機「ミャクミャクジェット」です。

開幕まであと500日あまりとなった万博。今、膨らみ続ける費用が問題となっています。万博をめぐっては、会場建設費が当初の計画の1.9倍にあたる最大2350億円となることが分かっています。

特に厳しい批判にさらされているのが万博の「シンボル」と位置付け、約350億円を投じて建設中の「大屋根」です。

万博会場の中心部をぐるりと囲う木造の巨大屋根は1周2kmに及び、完成すれば“世界最大級”の木造建築となります。

政府は雨風や日差しを避ける目的もあると説明しますが…

立憲民主党 泉健太代表
「大きな日傘に350億円をかける“世界一高い日傘”ということに、国民は納得しますかね」

さらに11月27日の国会で…

立憲民主党 辻元清美参院議員
「『日本館』日本パビリオンが会場建設費の2350億円に含まれていると思っていたが、別に日本館にまたお金がいるんですね」

岸田総理
「日本館については、国として管理する立場にある。これは(建設費用は)別だということ」

これまで会場建設費2350億円は、国などが3分の1ずつ負担する、となっていました。

これとは別に、政府が出展するパビリオン「日本館」の建設に360億円かかる見通しであると明らかになったのです。

立憲民主党 辻元清美参院議員
「この日本パビリオンの売りは何ですか」

西村康稔経済産業大臣
「循環型のこれまでの日本文化も紹介しながら、最新のバイオマスのエネルギーの技術であるとか、最新のサーキュラーエコノミー(循環型経済)、CO2のリサイクルの技術であるとか、こういったものを紹介していきたい」

立憲民主党 辻元清美参院議員
「弱いですよ。日本政府の決断でできるんだから、もっと簡素化するべきじゃないですか」

岸田総理
「内容の充実とあわせて、合理化等の努力は担当大臣を中心に進めてまいります」

さらに途上国の支援に240億円、安全確保に199億円、機運醸成に38億円と、合わせて837億円の国の負担が生じるということです。

立憲民主党 辻元清美参院議員
「万博総経費、いったいいくらなのか、まとめて出してくださいよ」

岸田総理
「現在把握している様々な経費について、できるだけ透明性を持って説明することが重要。できるだけ分かりやすく、全体像を示せるよう努力する」

経済界からは…

経済同友会 新浪剛史代表幹事
「頭が痛い。こんなに(費用が)かかって、まだ別のものがあったんだなという認識で、ある意味、少し驚いている」

経済同友会の新浪代表幹事は「政府がわかりやすく情報を出していくことで、不信感を早く払しょくしていくことが万博を成功させるためには必要」と述べました。