「典型的なグリーンウォッシュ」万博はエコじゃない?

東京大学准教授 斎藤幸平さん:
典型的なグリーンウォッシュだと思う。要するに「見せかけのエコ」ということです。でかい万博リングを作って、あれも輪っかにしとけば「循環」ぽい。木材であればサステナビリティですみたいな、日本人はそうやってすぐ騙される。
隈研吾の新国立競技場とかも木で作ってるからとか。あれは当時も東南アジアの違法木材を使ったりして、環境団体から批判されたわけです。今回だって367億円ですが、私が調べたところ、東京スカイツリーを作るのに400億円かかっていた。そう考えると、今回のためだけにこんなものを作ることが、いかにエコじゃないかということですね。

藤森祥平キャスター:
この日本館以外にも、会場についても国会で議論になりまして、舞台になる夢洲についてはゴミを埋め立てた人工の島です。この場所のメリットとしては、甲子園球場約100個分の広さがあって、アクセスも良い。梅田駅から34分・新大阪駅から40分という距離で、移動しやすいということだったんですが、実は問題がありました。
地下鉄の延伸工事費が当初の250億円にさらに96億円加わっている。これは地盤沈下への対応ですとか、メタンガス対策でかかってしまったもの。
もう一つ、車のアクセスについても、橋とトンネルの二つがかかって繋がっているんですが、会場には車で入っても駐車場がないので、敷地の島の外に車を止める。会場へはシャトルバスを使います。ピーク時は45秒に1本運んでいけばお客さんは入るだろうと想定していますが、これは実現するはずがない気が…

東京大学准教授 斎藤幸平さん:
だから今はお金の話ばかりですが、実際始まったとしても運営上に相当無理があるように見えるし、そもそもパビリオンの建設が間に合うかという問題もある。
先ほどのサーキュラーエコノミーの話からいうと、この地盤沈下の問題で、パビリオン建設する際に、ものすごい杭を打たないといけないんです。それは今度パビリオンを解体するのとあわせて、抜かなきゃいけない。この何十mの杭っていうものを打ったり抜いたりするということで、瓦礫や廃棄物も膨大に生まれることになる。
こういうことを本当にもう止まらずに、どこまでやってしまうんだろうかと。ここまで来たらもう止められないかもしれないけれど、これで人気があまりなかったら、もう本当に元も子もないです。

藤森祥平キャスター:
もう一つ懸念点があります。着工が遅れている万博の海外パビリオンについて建設の業界団体の会長からこうした声が上がりました。
日本建設業連合会 宮本洋一 会長
「よほど簡易な構造であるなど、特段の事情がないと難しい」
つまり間に合わないと…。
薄井シンシアさん:
もうパビリオンを全部ミニにして、日本の細かい作業の良さが出てくるっていうのはいかがでしょうか?1m×1mとかのサイズに。
東京大学准教授 斎藤幸平さん:
あるいはハイテク路線でいってメタバース的なところで開催をする「メタ万博」。メタバースの世界で仮想通貨で…とか。

藤森祥平キャスター:
現場の関係者は大変な思いをしてるんじゃないでしょうか。
小川彩佳キャスター:
起死回生策はあるんでしょうか。11月30日からは500日前を迎えるということでチケットの販売も開始されるそうです。
※動画内で紹介したアンケートは29日午前8時で終了しました。














