商品名は年々長く、キャッチフレーズ化した

ネーミングの「専門家」にも話を聞きました。“なかなか減らない”という押し出し方について、日本ネーミング協会の岩永嘉弘会長は歴史をひもときながら、こう話します。
「本来、商品はまず商品名があり、その宣伝の際に、キャッチフレーズをつけられるのが通例だったのですが、商品名自体をキャッチフレーズにすることで、宣伝を省くネーミングが増えてきました。」
そして、岩永会長らにとって、“まさに歴史が動いた”商品がありました。
「『じっくりコトコト煮込んだスープ』(ポッカサッポロ)が登場した時は、ネーミング界隈では衝撃的だったのです。」
世の中に長い名前の商品が増えていき、さらに、キャッチフレーズ化した商品名は宣伝を必要とせず、なおかつ競合商品よりも目立つことができるため、増えていった歴史があるといいます。
今回の商品について岩永会長は、「一見よくわからない『なかなか減らない』というネーミングは、キャッチフレーズ化する商品名の中で、結果的により目立つネーミングになっていますね。」と、その効果のほどを評価していました。