富山県黒部市の特産「丸いも」は、その名も「黒部丸いも」のブランド名で知られますが、いま、収穫のピークを迎えています。2023年は夏の暑さが心配されましたができが良く、例年にないほど大きく育ちました。

黒部市の特産、「黒部丸いも」。自然薯や山芋の仲間で強い粘りが特徴です。

いま黒部市村椿地区で収穫のピークを迎えていて、28日は生産者がスコップを使って「丸いも」をひとつひとつ丁寧に掘り出していました。2023年は夏の暑さが心配されましたが、水の管理を徹底したことで例年の1.5倍もの大きさに育ったということです。

黒部丸いも生産組合・島是仁組合長:
「猛暑の影響は気にはしていたんですけど、地温が確保されて、黒部川は水が安定しているのでその2つの要因でいもが肥大したんじゃないかなと…出来はいいかなと思っています」


「黒部丸いも」はシンプルにすりおろして濃厚な「とろろ」として楽しめるほか、チーズと一緒に海苔で巻いた磯部揚げや、ひじきと混ぜた揚げ出し。味噌を塗って焼いたおやきなど、地元では色々なメニューにアレンジして親しまれています。

地元住民「“長いも”はどろっとしているからまとまりにくいかもしれない、丸いもだけだったら、すごく粘り気が強いからまとまると思うんですよ」「ほら」「すごくおいしいですよ」
記者:「おすすめの食べ方は?」
地元住民:「私は一番、楽なとろろかな」


「黒部丸いも」は現在、5軒の生産者がおよそ8000平方メートルの畑で栽培していて、2023年は例年の6トンを超える出荷が見込まれています。販売は12月2日からJAくろべの直売所に並びます。