芸備線の一部区間のあり方を話し合う新たな枠組み「再構築協議会」の設置について岡山県はきょう(27日)「従来の枠組みが望ましい」とする一方で、「再構築協議会が設置されれば参加する」との回答を国に提出しました。これをうけJR西日本は議論の前進への期待を表明しました。

深刻な赤字が続く芸備線をめぐっては、JR西日本が先月(10月)、備中神代―備後庄原間の在り方を自治体と議論するため、国に再構築協議会の設置を要望。国は岡山・広島両県と沿線の市に対し、協議会への参加意向などの意見聴取を行っていました。

回答期限のきょう、岡山県は従来の枠組みの中での話し合いを改めて求める一方、再構築協議会が設置されれば参加すると回答しました。

これをうけてJR西日本岡山支社の藤原乗将支社長は、持続可能な交通体系を考えるきっかけになればと話しました。

(JR西日本岡山支社 藤原乗将支社長)「今回設置が検討されている再構築協議会は、国の関与もいただける枠組みになっていますので、国のご支援もいただきながら議論が前に進んでいけば」

再構築協議会は設置されれば全国初となります。
沿線の新見市も岡山県と同様に、従来の枠組みの中での話し合いを求めるものの、再構築協議会が設置されれば「参加する」と回答しています。共に従来の話し合いの場のほうが「市全体に与える影響」などを議論しやすいためとしています。
一方、広島県と庄原市も「参加する」と回答してます。