「お墓の墓場」と呼ばれる場所 管理する住職は…

地元の人たちが「お墓の墓場」と呼ぶこの場所を管理しているのは、妙楽寺の鈴木政彦住職です。

(妙楽寺・鈴木政彦住職)
「こんなにたくさんになるとは思っていなかった、当初(40年前)は。お墓を管理できない、お参りできないという方たちが、お寺で預かって供養していただけないかという相談が増えていますね」

核家族化や後継ぎがおらず墓の世話ができないなどの理由で、年に300基ほどのペースで墓じまいされた墓石が増え続けています。

さらに、墓石の上には、多くの観音像も並んでいました。

(妙楽寺・鈴木政彦住職)
「寺じまいしたもの。寺を管理できなくなったので、片付けるのに預かってほしいと」

今、「墓じまい」と「寺じまい」が急速に進んでいます。厚生労働省の調査によると、昨年度の墓じまいの数は全国で約15万件。10年間でほぼ倍に増えています。