フィリピン中部のレイテ島。南北に細長く、中央に山岳地帯を持つこの島は、80年前、多くの日本兵が命を落とした場所でした。

レイテ島では毎年、戦没者の遺族が慰霊の訪問を行なっています。
「父ちゃーん」
橋の上から遠くに向かって泣きながら叫ぶ男性。
(岐阜県に住む遺児・兼村正美さん 84歳)
「僕たちはいま、楽しく幸せに暮らしています。まだ日本は平和で繁栄しています。これも皆さんの犠牲があってのことです」
しかし、遺族の訪問はことしが最後。関係者が高齢化する中、戦争の“記憶”は、風化しつつあります。















