■大相撲九州場所・千秋楽(26日・福岡国際センター)
優勝争い単独トップの霧島(27、西大関)が4場所ぶり2度目の優勝を果たした。千秋楽、星一つの差で追う熱海富士(21、西前頭8枚目)が琴ノ若(26、東関脇)に敗れ、霧島の取組を待たずに優勝が決まった。大関で初の賜杯を手にした霧島は来場所(初場所)で綱取りの期待がかかる。
霧島は今場所初日から3連勝も、高安(4日目)、豪ノ山(6日目)に敗れて2敗となったが、7日目から連勝を重ねた。前日14日目は熱海富士との“2敗対決”を制し単独トップに立った。千秋楽は結びの一番で大関・貴景勝(27)を突き落としで制し、自己最多の13勝で2度目の優勝を飾った。
土俵下の優勝インタビューで「霧島という素晴らしい名前をいただいて、優勝できてひとつ良かったと思います」と喜びを噛みしめると、年間最多勝で今年を締めくくったことについて「苦しかったんですけど、新大関(の場所)でもケガしてあまり良くなかったんですが、素晴らしい一年だった」と振り返った。
今年は春場所、東関脇で初優勝(12勝3敗)を果たすと、夏場所11勝を挙げ大関に昇進した。新大関の名古屋場所は初日から休場し、途中出場も負け越し。秋場所は9勝でカド番を脱出した。今場所は13勝での優勝で、年間62勝の年間最多勝に輝き、有終の美を飾った。
熱海富士は年6場所制となった1958年以降、初土俵(幕下、三段目付け出し除く)から史上最速優勝の期待がかかり、先場所に続き終盤まで優勝争いの活躍をみせた。霧島との一騎打ちとなったが、前日の“2敗対決”に敗れトップから一歩後退。逆転優勝を狙ったが、千秋楽は初顔合わせの一番、立ち合いは勢いよく頭で当たるが、琴ノ若の引き落としに崩れた。最速Vはお預けとなったが、2場所連続の11勝4敗で終え、先場所に続く敢闘賞を受賞した。
【大相撲九州場所】
幕内優勝:霧島(2回目)
三賞
殊勲賞:該当者なし
敢闘賞:熱海富士(2回目)、一山本(初)、琴ノ若(5回目)
技能賞:該当者なし














