しなの鉄道が上半期の決算を公表し、運賃の収入は増えたものの、脱線事故などの影響で通期では赤字幅が拡大する見通しです。

しなの鉄道の今年4月から9月までの輸送人員は645万855人で、前の年の同じ時期に比べ2.1%増えました。

また、運賃収入は、13億4200万円余りで、4月からの運賃の値上げもあって7.1%増えましたが、コロナ前の2018年度と比べると82.3%にとどまっています。

土屋智則社長:
「完全にコロナ前に戻るのは困難である。戻っても9割までであろう」

また、今年6月に起きた脱線事故の復旧費用として3000万円を計上し、今年度通期の見通しは、純損失が1億3900万円と、2022年度より赤字幅が拡大する見込みです。