クマに遭遇した時どう対応するか、パトロールにあたる富山県警の警察官がクマの攻撃からのダメージを最小限にとどめる対処方法を学びました。

研修会に参加したのは、クマのパトロールなどにあたる警察官およそ50人です。

研修会では、クマの生態に詳しい県自然博物園ねいの里の間宮寿頼さんが、クマは全速力で秒速11メートルから13メートルで走ることができ、人と遭遇すると、まず、鋭いツメで顔面や頭部を攻撃するケースが最も多いと説明。

クマは一撃を加えた後、逃げていくケースが多く、間宮さんは、この一撃目をかわして致命的なダメージを最小限にとどめるよう警察官にアドバイスしました。

県自然博物園ねいの里 間宮さん:「顔も下にした方がいいと思う、最低。これが最低できる範囲だと思います。そのあとうつぶせになって首を守るということだと思いますね」

ことし10月から24日正午までのクマの出没件数は419件で、2022年の16倍近くにのぼっています。

富山県は、クマが大量出没した2017年には、12月中旬にも人身被害が発生しているため、12月いっぱい、クマへの警戒を続けてほしいとしています。