食品や日用品など私たちが手にしているものは、誰かがどこかから運んできたものです。しかし、2024年4月からトラックなどのドライバーの残業が規制され、これまでと同じように荷物が届かなくなる可能性があります。人手不足に加え、物流業界ならではの商慣習が問題を複雑にし、業務の効率化も根本的な解決にはつながっていません。これから何が起きるのか。

◆ドライバーの憤り


長距離トラックのドライバー
「寝ているだけでもお腹すきますよね。じゃあお腹すいたら食べもん誰かが運んでいるんですよ。その誰かが運んでるのを、なんで日本のトップは止めようとすんねん」

こう憤るのは、大阪から九州へ荷物を運ぶ長距離トラックのドライバーです。

◆運送業界も残業時間が制限される


2019年から順次施行されている働き方改革関連法。運送業は5年間の猶予期間が設けられていたため2024年4月から適用となります。残業時間が年間960時間、ひと月あたり平均80時間に制限されます。