来年度の予算編成に向けて財務省の審議会が意見書にあたる「建議」をまとめました。来年度の診療報酬改定について、診療所の報酬単価の引き下げを求めています。

財政制度等審議会は、来年度の予算編成への反映を目指す「建議」を鈴木財務大臣に手渡しました。

来年度の診療報酬の改定をめぐっては、日本医師会などは賃上げの原資として引き上げを要望していました。

しかし、財務省が行った調査では診療所の利益率が高水準だったことから、建議では「良好な経営状況等を踏まえマイナス改定とすべき」として、診療所の報酬単価を5.5%程度引き下げることを提言しました。

財政制度等審議会の増田分科会長代理は、「収益状況が良い診療所の収益を守るか、勤労者の手取りを守るかといった、国民的な議論をお願いしたい」と述べました。