■更なる心配要素 北海道で“記録的大雨” 

梅雨はないはずの北海道ですが、旭川市は記録的大雨に。6月29日、1日の24時間降水量が80.5ミリと6月の統計史上最も多くなりました。北海道では大雨に加え、ひょうが降った場所もあり、タマネギやジャガイモに被害も出ているといいます。

恵俊彰:
先週ぐらいまででしたっけ、ものすごくタマネギが高い時期があったじゃないですか。また影響が出そうですか。

高畑教授:
玉ねぎに関しては、高かったのは前年度の北海道での不作が響いていて、さらに本州の新玉ねぎが出てくる時期が少し遅れた。そこで、在庫が切れて少し空白が出たような格好になってしまった。現在は本州の新玉ねぎもかなり獲れ始めているので、この後7月8月に影響が出るというのは考えられません。しかし今の大雨は来年以降に影響が出てくる恐れは十分に考えられます。

ーー前線が停滞すると、北海道の雨は今後どうなる?

森:
梅雨明けがやはり早かったので、梅雨前線の北上も早くてですね、しかも東北にとどまらずに北海道の方で前線が止まってしまった。しかも高気圧が強いので、湿った空気がいっぱい流れ込みますから、それで北海道で大雨ということになったんです。今はさらに高気圧が強くなって前線は消えますので、しばらくは雨の心配はないと思います。

恵俊彰:
それは良かった。(北海道は)日本の台所ですから。ここにずっと梅雨がっていうことになるとまたいろんな影響があると思ったんですが。

森氏:
7月8月は気温は高めなんですけど、降水量は平年並みの予想になっていますから、当面はそれほどの心配はないのかなと思います。