■今後野菜の価格はどうなる?

気になるのが、今後の野菜の価格です。
高畑教授によると『ほとんどの野菜の価格が1ヶ月後には上がる』といいます。

ーーほぼ間違いなく価格は上がってくる?

高畑教授:
上がると思いますね。秋葉社長もおっしゃられていたように、本来実を取る野菜であれば、正常に花が咲いて結実しないといけないところ、やはりこの暑さによってダメージを受けて実どまりが悪いだとか、果実の変色だとか、そういうものが起きてしまう。
もう少し後に収穫しようとしてたものが、今の時点でもう駄目になってくる可能性もありますので、影響は結構出てくるのではないかなと。

恵俊彰:
キャベツ農家の方も種を蒔く時期がわからないという話もありましたが、暑すぎるからということですか?

高畑教授:
そうですね。暑すぎるので、今種を蒔いて大丈夫なのか、そして蒔いたはいいけれど芽生えた後に暑すぎて駄目になってしまうということも十分考えられますし。

恵俊彰:
森さんの天気の予想では、関東の話ですけど来週ぐらいは曇りがちになって、30度ぐらいになるという話なんですよ。これだとどうですか?

高畑教授:
30度前後くらいであればいいと思うんですけど、35度を超えてくるようになると、さすがに少し厳しいなと。

森氏:
今の長期予報だと、7月8月も平年よりも気温が高いという予想になってますからね。
もちろん(気温の)上下はあるんですけども、(平年並みに)戻ったとしてもそれが一時的で、またすぐ猛暑がぶり返すということも十分考えられます。

■『形や色にこだわらなければ安くて味に問題ないものもあるが・・・』

恵俊彰:
野菜は形が悪くても味が変わらないのであれば、一向に構わないと思うんですが

秋葉社長:
そうですね。しかし一つ問題があるんですよ。例えば、安い商品でも物流コストは一緒になってしまうので、物流の経費が上がっている中で、生産地の方から、例えば曲がったキュウリとかB級品みたいなものはあまり出さないというのが現状です。生産地の方が「そういうものが増えているので、ぜひ売ってください」という形で私達のお店や市場の方に来れば、当然頑張って売る場面も出てきますけど、そういった規格外の野菜が実際流通するのにも経費が非常に上がってるっていうのが問題点でありますよね。全体的な単価を下げてしまうという要因にもなってしまうので、商品がどれぐらい不足するのかということにもよりますよね。

恵俊彰:
全体的なバランスってことになるんですね。

高畑教授:
そうですね。ですがB級品も農家さんのために、せっかく作ったものなので・・・

弁護士 八代英輝:
道の駅とか行くと、そういったものでもぜひって販売してますよね。例えばその加工品にするとか、冷凍にして対応するとかにも限界があるんですか。

高畑教授:
加工品とかの場合、例えば大きくなりすぎたものとかでしたらいいんですけど、痛んだものなどになると大きいものであればいいですけど、なかなかそこだけ削ぐなども難しい。

森氏:
形が不揃いだと一箱に入る量も減るから、それで物流コストが上がるとか、そういうこともあるんですかね。

高畑教授:
それもありますし、市場なんかでは規格というものが決まってますので何センチだとか曲がってないだとか、そういったものがあるのでそこで弾かれる。道の駅とか、個人的に付き合いのあるスーパーさんとかでしたら、そういうのを持ち込んで安い値段で販売するというのはありうると思います。