■「正規品として売れない・・・」農家は悲鳴

秋葉社長も心配していた、猛暑による野菜の『高温障害』。農家の皆さんは悲鳴をあげてい
ます。
茨城県古河市の鈴木農園の鈴木弘晃さん。
この異常な暑さで、栽培しているナスの2割が、色が褪せ艶がなく、触るとぶよぶよしている状態の“ボケナス”になってしまったということです。味は変わらないそうですが、
鈴木さんは「味は変わらないけどやはりこういった見た目なので、半額以下になってしまう」と話していました。

そして今が旬のとうもろこしは、雨が降らず実がスカスカ。3割が規格外に。

キャベツも、高温により全体の3割が炒めたような茶色に変わってしまったということです。今後広がる可能性もあり、
鈴木さんは「正規品として売れないものが多い・・・」と悲鳴をあげています。
埼玉県秩父市で農園を営んでいる、ちちぶ丸山農園の丸山貴吾さん。
熱中症対策で、朝の5時半から収穫を始めていますが、連日の猛暑で育てている野菜が大打撃を受けているといいます。

暑さによるストレスで、大きく曲がったきゅうり。トマトも現在1割ほどが強い日差しにやられてしまいました。
ちちぶ丸山農園 丸山貴吾副代表:
日焼けで駄目なんです、柔らかいんですよ。
ーーどのぐらいの減収になりそう?
ちちぶ丸山農園 丸山貴吾副代表:
15万円から20万円ぐらい

秩父市は、6月30日午前10時時点で最高気温34.7度。丸山さんによりますと、ここ数日で1日約15キロのキュウリやトマトが廃棄になっているということです。

埼玉県所沢市ホウレンソウ農家の清水翔一さんは、梅雨に育つほうれん草品種を植えましたが、暑さで葉が起きないまま梅雨明けに。今年初めて植えた枝豆も、暑さで半分が駄目に。
清水さんは「うまく収穫できるかは、不透明」だと話しています。