メジャーリーグ・エンゼルスの大谷翔平選手が、日本時間の17日朝、リーグMVPに選ばれました。2021年に続いての満票でのMVP獲得で、「2度目の“満票MVP”」は史上初の快挙です。
喜びの声は、鹿児島の子どもたちからも。

今シーズンは打者としては打率3割4厘、95打点、20盗塁、44本塁打でリーグ本塁打王に輝き、投げては10勝5敗、防御率3.14と、投打で大活躍した大谷選手。
鹿児島市でも、大谷選手のMVP獲得を楽しみしている子どもがいました。

鹿児島市喜入にある一倉小学校です。140年以上の歴史を誇り、ピーク時には156人の子どもたちが通っていましたが、今は4年生の内琥蒼冴くんと3年生の弟・史結蒼くん2人だけです。

17日朝から結果を楽しみにしていたという2人。5月のこどもの日の前には、「かぶと」を作り、ホームランを打った選手を「かぶと」で祝福する「エンゼルスにも負けないかぶと」として学校のブログに掲載していました。

「朝から気になっていたMVPを獲れました!パチパチ」

「(絶対獲ると思ってた?)うん、当たり前」

MVPは当たり前と、意外にもクールな反応の2人でした。

(Q.野球やってるの?憧れの選手は?)
(兄・琥蒼冴くん)「大谷選手です」

実は、お兄ちゃんの琥蒼冴くんは、ソフトボールをしています。一倉小学校は2人しかいないため、別の小学校のチームに加わり、練習しています。

(兄・琥蒼冴くん)「野球選手になりたい、バッター(二刀流はどう?)うーん。」

(弟・史結蒼くん)「ぼくはサッカーと野球、二刀流しています」

弟の史結蒼くんは、1年生のころからサッカーをしていましたが、琥蒼冴くんたちがソフトボールをする姿を見て1か月ほど前から始めたそうです。

(将来の夢はどっち?)
(弟・史結蒼くん)「サッカー(二刀流じゃなくていい?)はい、きつそうなので」

(一倉小学校 竹下龍二校長)
「MVPを獲ったことが子どもたちに元気を与えてくれると思う」
「グローブも寄付してくださるということでその話も最近はよく2人でしている」

大谷選手は先日、全国の全ての小学校に合わせて6万個のグローブを寄贈すると発表。
各校に右利き用を2つ、左利き用を1つの合わせて3つずつを贈るということですが、一倉小学校は2人だけなので・・。

「(2人だと)いっぱい使える」
「キャッチボールする」

来月から発送が始まるという大谷選手のグローブが届くのを心待ちにしています。

「ワクワクしてきた」

(Q.いつできるかな3人で?)
「校長先生が空いている日」

史上初の快挙を成し遂げた大谷選手。その活躍は、子どもたちの期待、そして夢をさらに膨らませたようです。