保険金の不正請求問題を受け、業績が急速に悪化している中古車販売大手、ビッグモーターに対し、伊藤忠商事が買収を検討していることがわかりました。

伊藤忠商事は国内の企業再生ファンド・「ジェイ・ウィル・パートナーズ」と組んで、ビッグモーターと買収に必要な資産査定を行う独占契約を結びました。

関係者によりますと、伊藤忠商事と再生ファンドは資産査定を行うにあたり、兼重宏行・前社長ら創業家が経営に関与しないことを条件とすることで、ビッグモーター側とも大筋で合意したということです。

伊藤忠などはビッグモーターの経営状況を詳細に分析したうえで、来年春までに支援するかどうかを最終的に判断します。

ビッグモーターは、保険金の不正請求が発覚して以降、業績が急速に悪化し、自力での再建が困難な状況で、支援先選びが急務となっています。