辞任ドミノが続く、岸田内閣に新たな疑惑です。国会では、野党が三宅防衛政務官のセクハラ疑惑を追及。三宅氏は「全く身に覚えがない」と否定しています。
立憲民主党 福山哲郎参院議員
「(三宅)政務官の事務所でバイトをしていたということですが、A子さんという方の認識はあるんですね?」
三宅伸吾防衛政務官
「私が事務所の女性スタッフに対し、10年前にセクハラを行ったとのご指摘の報道については全く身に覚えがございません」
きょう、国会で野党が追及したのは、三宅防衛政務官に浮上したセクハラ疑惑です。これは、きょう発売の週刊文春が報じたもので、三宅氏は10年前、都内の飲食店で自身の事務所スタッフの女性に対し、抱きつき、キスを迫るなどのセクハラ行為を行ったとされています。
三宅伸吾防衛政務官
「全く身に覚えがないこと」
「身に覚えはございませんし」
三宅氏は“セクハラを窺わせるメールのやり取りが残っていない”“女性と食事に行ったことを裏付ける領収書が確認できない”などと主張し、セクハラ行為については「全く身に覚えがない」と繰り返し否定しました。
防衛省では、立て続けに起きたセクハラ事件などを受けて、ハラスメント根絶に向けた組織的な取り組みを始めたばかり。きょう、文春側に抗議文を提出したと明らかにした三宅氏ですが、木原防衛大臣は「説明責任を果たしつつ、職責を果たしてもらいたい」と話しました。
新たに浮上したセクハラ疑惑。岸田内閣では、この1か月ですでに3人の副大臣・政務官が辞任しているだけに、政府・与党内の危機感も高まっています。
自民党(安倍派) 塩谷立元文科大臣
「人事のあり方はもう少し慎重にやるべきだとは思います。身体検査も含めてですね、やる必要があるのかなっていう気がしてますね」
自民党(谷垣グループ) 遠藤利明前総務会長
「こうしたときこそ、やはり、党内が一致団結して、岸田政権のもとでみんなで力を合わせて取り組んでいくべきだと思っております」
一方、野党側は攻勢を強めています。
立憲民主党 長妻昭政調会長
「(セクハラ疑惑が)事実でないとすればですね、もう少し明確に説明をきちっとしていただかなければ困るというふうに思っておりますので、これは強く釘を刺しておきたい」
野党側は、9月の内閣改造で「適材適所」の人事を行ったと強調する岸田総理の任命責任も含め、引き続き、三宅政務官のセクハラ疑惑を追及する方針です。
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