相続税や贈与税の算定基準となる土地の路線価が公表されました。鹿児島県全体の平均は去年と比べて0.6%下がり、30年連続の下落です。

国税庁が発表した路線価は今年1月1日時点の主な道路に面した土地、1平方メートルあたりの評価額です。県内では3652地点が調査され、上昇が270地点、横ばいが2494地点、下落が848地点でした。

県内で路線価が最も高かったのは、30年連続で鹿児島市東千石町の天文館電車通りで、1平方メートルあたり90万円、去年のマイナス1.1%と2年連続で下落しました。

下落の要因の1つとして、天文館では新型コロナの影響で飲食店の売り上げが減少したことから、不動産取り引きが低調だったことが挙げられるということです。

ただ、天文館では今年4月にセンテラス天文館がオープンし、人出の回復が見られることから、今後、価格の上昇も期待できるとしています。

県全体の平均は去年に比べマイナス0.6%で、30年連続の下落となりましたが、去年のマイナス1.1%と比べると下落幅は縮小されました。