クマは現場近くに潜伏していたか…

屋敷林のすぐそばには…真新しいオレンジ色のふんが残されていました。現場の調査に訪れたクマの専門家は…
県自然博物園ねいの里 野生鳥獣共生管理員 赤座久明さん:「夕べかどうかはわからないんだけど、3日以内くらいの感じですよね。だから可能性としてはきょう山からいきなり出てきてこういう事故を起こしたというよりも、しばらくこの周辺に滞在していたものでしょう」
クマは屋敷林を根城にして、夜間に周囲の民家の柿の木との間を移動し屋敷林にしばらく滞在していたのではないかとみています。

クマは通常は夜間や朝夕に活発に活動するとされていますが、男性2人が襲われた時刻は午前10時ごろでした。
赤座さん:「きょうは、どういう理由か知らないけども、偶発的か日中、クマが出てきて、いつも食べている柿の木で家の方が柿を取っておられたから、そこへ行って加害してまた隣へ行って…。屋敷林と屋敷林を点でつなぐようにして、農村地帯で移動して歩くのがずっとこれまで繰り返されてきた、大量出没時のクマの行動パターンなんですよ」

屋敷林と民家の間にはクマが通った痕跡があることからも、赤座さんは屋敷林から柿の木を目指して移動したのではないかとみています。
