7年以上、接し方が分からなかった両親 現状を変えた気づき

ゆっくり確実に成長する姿が嬉しい。そう話すお父さんとお母さんですが、最近までは自閉症の知識もあまりなく、成長を見守ることが出来ず、叱ることもたびたびあったといいます。
母 伊波嘉美さん
「やっぱり寄り添い方が分からないから、どう接していいか分からない。もう7~8年くらいその状態だった」

特に頭を抱えたのが、必ずかんしゃくを起こす朝の着替え。服の素材を変えるなど、あの手この手を試したものの、効果はありませんでした。
そんな現状をかえたきっかけは、”気づいたことは全てメモを”という専門家のアドバイスでした。
母 伊波嘉美さん
「朝ご飯はこれを食べたとか。何時に起きて前日は何時に寝たとか。そしたら1か月くらいで『あっ!』て気づいて。月曜日はみんな赤いTシャツだって」
月曜から金曜まで、ぎんちゃんには服のルーティーンがあったのです。ぎんちゃんとの向き合い方が一変した出来事でした。
母 伊波嘉美さん
「少し銀二のことを理解してあげられる望みというか。光が見えた感じです」

そんなエピソードをちりばめたのが絵本『ぼくはもう怪獣じゃないぞ』です。