アメリカのバイデン大統領と中国の習近平国家主席は1年ぶりに会談し、不測の事態による衝突を避けるため、軍同士の対話を再開することで合意しました。中継です。
会談が行われたサンフランシスコ郊外です。
1年ぶりに顔をあわせた両首脳は4時間あまりともに過ごし、緊張緩和をアピールしました。
アメリカ バイデン大統領
「誤解や行き違いのないように首脳同士が理解し合うことが最も重要だと思う」
中国 習近平国家主席
「私は中米関係の将来は明るいと信じています」
会談では不測の事態による衝突を避けるため、去年夏から途絶えていた軍同士の対話を再開することで合意しました。
また、両首脳はともに「衝突は望まない」「協力できる分野では協力する」という姿勢を示し、会談後にはそろって庭を散歩する様子を報道陣に公開しました。
アメリカ政府高官によりますと、習主席は台湾をめぐる議論の中で「アメリカで2027年か2035年に中国が軍事行動を計画しているという報道があるが、そんな計画はない」とも話したということです。
Q.この会談で両国の関係は改善に向かうのでしょうか?
関係が一気に改善に向かうということはなさそうです。経済や安全保障の幅広い分野で両国の立場は大きく隔たっているためです。
そのため、両国はお互いの立場が違うことを前提にしながら、対立がエスカレートしないよう、話ができる関係を作ろうとしています。
関係安定化に向けて、今後も対話のパイプを保つことができるのか、米中両国が問われることになります。
こうした中、岸田総理もAPEC出席のため日本時間のけさ、サンフランシスコに到着しました。首脳会議では、自由で開かれた貿易・投資の推進や脱炭素社会に向けたエネルギー戦略の転換などを訴える見通しです。
現地時間16日には日韓首脳会談のほか、中国・習近平国家主席との首脳会談も行う方向で最終調整していて、日本産水産物の輸入規制措置の撤廃などで進展が得られるかが焦点です。
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