Jリーグの担当者が鹿児島を訪れ、鹿児島市が目指すサッカースタジアム整備の進捗状況などを確認しました。
市と県の聞き取りを終えた担当者は、「前向きに取り組んでいることを確認できた」とした一方、今後、進まなかった場合は次のライセンス交付に影響が出るとの見方を示しました。

(Jリーグ 大城亨太クラブライセンスマネージャー)「県も市も協力してスタジアムの整備に前向きに取り組んでいることを確認できたのは大きな成果」

Jリーグの参加資格を判定するクラブライセンスの担当者は、15日、鹿児島ユナイテッドFCの徳重剛代表とともに鹿児島市と県を訪れ、鹿児島市が目指すスタジアム整備の進捗状況を確認しました。

ユナイテッドFCのホーム「白波スタジアム」は、屋根の広さなどがJ1やJ2の昇格に必要な基準を満たしていませんが、Jリーグは9月、J1昇格後5年以内に基準を満たしたスタジアムを新設することなどを条件に、ライセンスを交付しました。

Jリーグの担当者はヒアリングを終えたあとの会見で、市と県が「前向きに取り組んでいることを確認できた」としました。

(Jリーグ 青影宜典執行役員)「現時点では県も市も検討はあるものの現時点でできない話はなかった。検討が地元のみなさんとのコミュニケーショの中で進んでいくと期待している」

一方、新たなスタジアムの整備が進まない場合は、来年9月に交付する次のライセンスの判定に影響が出るという考えを強調しました。

(Jリーグ 青影宜典執行役員)「今後1年間かけて検討していった先に、やはりできませんでしたとなると、すごくネガティブな審査上の判断にも影響が出る」

また、鹿児島市がスタジアムの候補地としている鹿児島港本港区北ふ頭を14日、視察したことも明らかにし、立地を評価する一方、整備については地元での議論を促しました。

今回の訪問に同行したユナイテッドFCの徳重代表は、新スタジアムの整備に向けた鹿児島市と県の連携に手応えを感じたと強調しました。

(鹿児島ユナイテッドFC 徳重剛代表)「北ふ頭にスタジアムが整備された場合に想定される課題、解決に向けて県や市がコミュニケーションを図っていただいている」

Jリーグの担当者は今後も鹿児島を訪問する考えを示しました。