2021年のマスターズ王者・松山英樹(31、LEXUS)が日本ツアーに帰ってくる。16日から始まる男子プロゴルフツアー、ダンロップフェニックストーナメント(16日~19日、宮崎・フェニックスカントリークラブ、7042ヤード、パー71)に4年ぶりに出場。日本ツアーに参戦するのは2019年の同大会以来で、9年ぶり2回目の大会制覇を狙う。

“タイガー・ウッズに憧れて”大会への特別な想い

今大会は、メジャー15回の優勝を誇るタイガー・ウッズ(47)が初優勝を飾った日本ツアーとして知られる。2004年、当時28歳のタイガー・ウッズは初日から一度も首位を譲ることなく完全優勝を果たすと、翌2005年には大会史上3人目の連覇を達成した(89~90年のラリー・マイズ、94~96年の尾崎将司以来)。

2019年マスターズ、優勝を決め雄叫びを上げるタイガー・ウッズ

「初めてこの大会を見たのは2004年にタイガーが来た時。そこから毎年テレビで観て、いつか出たい、優勝したいと思っていた」。当時12歳だった松山は、タイガー・ウッズの圧倒的な強さに憧れこの大会での優勝を志したという。その言葉が現実となったのは10年後。2014年大会、プレーオフを制し日本ツアー6勝目を果たしたのだった。

自身初のホールインワンも

さらに2017年大会では、3番パー3でホールインワンを達成。これが日米通じて自身初のホールインワンとなった。
そんな思い出深いコースで挑む4年ぶりの日本ツアー。宮崎入りして名物のチキン南蛮に舌鼓を打ったという松山は「しっかりと良い状態でやらないと良い思い出は作れない。9年前に優勝しているが、もう一度勝ちたい」と、2回目の大会制覇に気合十分。メジャー覇者としての凱旋試合で、日本のゴルフファンにどんなプレーを見せてくれるだろうか。

■松山英樹(まつやま・ひでき)
1992年2月25日生まれ、愛媛県出身。2011年、マスターズで日本人初のローアマチュアを獲得。2013年にプロへ転向すると4勝を挙げ、日本ツアー史上初のルーキーイヤー賞金王となった。翌2014年にPGAツアー初優勝、2021年マスターズ優勝で日本人初のメジャー制覇を果たした。日本ツアー・PGAツアーともに8勝。