北朝鮮による拉致被害者の一刻も早い救出を訴える「忘れるな拉致県民集会」が11月11日に新潟市で開かれ、新潟県佐渡市の拉致被害者・曽我ひとみさん(64)は45年前、拉致される直前の夜間高校3年生だったころに書いた“作文”を紹介しました。
その作文は、こんな一文から始まります。
「『親孝行したいときは、親はなし』という言葉があると思います」

1977年4月、曽我ひとみさんは夜間高校に通いながら、病院での勤務を始めました。
「私は今年、社会人1年生として病院に勤めています。今の私があるのは周りの人の助言と温かい励ましの言葉、優しい心を忘れることはできません。中でも母の優しい思いやりの心は誰よりも私が一番よく知っています。人が困っていればすぐに行って世話をします。働き者の母、涙もろい母、ドジな母、私はこんな母が誰よりも大好きです」