■バドミントBWFワールドツアー 韓国マスターズ (12日、韓国・光州市)
バドミントン男子シングルスの元世界ランキング1位で現52位の桃田賢斗(29、NTT東日本)が国際大会では2年ぶりの優勝を飾った。決勝では世界ランキング26位の渡邉航貴(24、BIPROGY)との日本勢同士の対戦をストレート(21ー16、21ー15)で下した。桃田が国際大会で優勝するのは21年11月のインドネシア・マスターズ以来。次戦は14日から始まる日本開催の国際大会・熊本マスターズに出場を予定している。
桃田は初戦で敗退した8月のオーストラリア・オープン以来の国際試合の出場、準決勝まで全てストレート勝ちで勝ち進んできた。今年は3月のドイツ・オープンのベスト4が最高成績。両者は7月のジャパン・オープンで対戦し渡邉がゲームカウント2ー1(13ー21、21ー16、21ー13)で勝利していた。
桃田は第1ゲームの序盤はポイントを取り合うが、8ー7から4連続ポイントで12ー7とリードを広げる。そのまま終盤までポイント差を保ちつつ、21ー16で第1ゲームを先取する。
第2ゲームは序盤から圧倒、7ー3から怒涛の7連続ポイントで14ー3とリードを奪う。渡邉に5連続でポイントで17ー10と一時なるも最後まで寄せつけず21ー15で連取した。
桃田は18年9月に日本男子シングルス初めて世界ランキング1位に就き、19年に史上最多の国際大会年間11勝を挙げた。だが20年1月にマレーシアで交通事故に巻き込まれて大けがを負う。初出場となった21年・東京五輪ではメダルを期待されながらも予選ラウンドで敗退した。21年11月には3年2か月間にわたり維持した世界ランキング1位から陥落した。
バドミントン男子シングルスは各国最大2枠、選考レースは5月から始まっている。桃田は8月の世界選手権は出場権が獲得できず、9月の杭州アジア大会では団体メンバーに選ばれていたが腰痛で欠場、現在は日本勢で7番手となっている。
【バドミントン男子シングルス 世界ランキング日本勢上位】
5位 奈良岡功大(22、日大)
13位 西本拳太(29、ジェイテクト)
16位 常山幹太(27、トナミ運輸)
26位 渡邉航貴(24、BIPROGY)
39位 大林拓真(24、トナミ運輸)
51位 田中湧士(24、NTT東日本)
52位 桃田賢斗(29、NTT東日本)














