■第36回東日本女子駅伝(12日、福島・誠電社WINDYスタジアム発着、9区間、42.195キロ)

東日本18都道県の中学生から実業団の選手が出場し、タスキを繋いだ東日本女子駅伝。東京が9区のアンカーで大逆転し、優勝を果たした。

気温約8℃とやや肌寒いコンディションとなった9区間、42.195キロで行われる東日本女子駅伝、昨年は東京のアンカー・新谷仁美(35)が圧巻の走りを見せて、1分差を大逆転し、東京が優勝、今年は1区(6キロ)、社会人の選手もエントリーされた中、宮城の米澤奈々香(名城大2年)が区間賞を獲得。先月29日に行われた全日本大学女子駅伝で史上初の7連覇を達成した実力を見せつけた。

2区(3キロ)では埼玉の山田桃愛(玉川大4年)が好走、小学6年生で慢性の骨髄性白血病を発症。それを克服し、陸上を続けた。13位でタスキを受け取ると11人抜きで一気に2位まで順位をあげた。3区(3キロ)では東京・鈴木美海(順天高3年)が残り約700mでトップに立ち、9分40秒と区間新記録を4秒更新する素晴らしい走りを見せた。

4区(3キロ)は中学生区間、ここでは宮城の男乕結衣(仙台市立五城中3年)が7人抜きの力走、区間賞を獲得し、今大会から設けられた「NEXTヒロイン賞」に輝いた。この男乕の走りで5区(5.0875キロ)の細川あおい(仙台育英学園高 2年)が最後のタスキリレーで東京を逆転、6区(4.1075キロ)の橘山莉乃(仙台育英学園高 3年)、仙台育英の先輩後輩コンビがリードを守った。

最終9区(10キロ)では宮城がトップでタスキリレー、2位の東京は28秒差となった。昨年は東京が1分差をアンカーの新谷仁美が大逆転した。今年の東京のアンカーは増渕祐香(名城大4年)、全日本大学女子駅伝史上初の7連覇を達成したチームのキャプテンが宮城のアンカー・門脇奈穂(拓殖大3年)を4キロ付近で捉え、並走せず一気に突き放した。またも東京が逆転で2年連続11度目の優勝を果たした。


【東日本女子駅伝結果】
優勝 東京
2位 宮城
3位 福島
4位 千葉
5位 栃木
6位 岩手
7位 神奈川
8位 新潟
9位 長野
10位 埼玉
11位 静岡
12位 北海道
13位 群馬
14位 青森
15位 茨城
16位 山梨
17位 山形
18位 秋田