■三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日(12日、静岡・太平洋クラブ 御殿場コース、7262ヤード、パー70)
18年と19年の賞金王、今平周吾(31)が2バーディ、2ボギーのトータル12アンダーで、開幕戦の「東建ホームメイトカップ」以来となる今季2勝目(通算9勝目)を挙げた。優勝賞金4000万円のビッグボーナスを手にし、大逆転の賞金王へ望みをつないだ。前回大会優勝の石川遼(32)は9位タイで終えた。
今年で51回目となるこの大会。最終日最終組は、1位、今平、2位、吉田泰基(25)、3位、杉山知靖(30)の3人。
12アンダーでスタートした今平は3番、565ヤードのパー5、セカンドショットをピンまで残り約90ヤードにつける。3打目はバックスピンをかけてグリーンに乗せバーディを奪い、スコアを13アンダーに伸ばす。その後、ショット、パットともに抜群の安定感でパーセーブを続けると、7番、178ヤードのパー3では、約8mのバーディパットを沈め、14アンダーに伸ばす。3位の杉山知靖は同じ4番で7打を要し優勝争いから脱落。
今平は9番のセカンドでボールをギャラリーの中へ入れてしまう、この日初めてのミスショット。このホール初めてのボギー。スコアをひとつ落とし13アンダーに。2位の吉田もスコアを伸ばせず10アンダーのまま、後半に突入する。
今平は後半に入っても崩れることなく冷静にパープレーを続けるが、17番でボギー。スコアをひとつ落とし12アンダーに。一方、吉田は同じ17番でバーディを奪い、11アンダー。
1打差で迎えた最終18番、525ヤードのパー5、残り約90ヤードの今平の3打目はグリーンに乗る。吉田はバンカーからの3打目をグリーンに乗せる。両者とも同じくらいの距離を残してのバーディトライ。先に打った吉田はバーディならず、パーで初優勝には届かなかった。今平もバーディはならなかったが、落ち着いてパーパットを沈め12アンダーで今季2勝目を挙げ、4000万円を手にした。今平は優勝インタビューで「この歴史ある大会で優勝できたことがすごくうれしいし、自信になります。残り3試合、賞金王を狙って頑張っていきたい」と逆転賞金王へ、意欲を見せた。
尚、前回大会覇者の石川遼は、4バーディ、3ボギーのトータル4アンダーで9位。賞金ランキング1位の中島啓太(23)は2アンダー、20位で終えた。
【三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日】
1位 ー12 今平周吾
2位 ー11 吉田泰基
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9位タイ ー4 石川遼
20位タイ ー2 中島啓太














