■フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第4戦 中国大会(日本時間11日、重慶)
男子シングルのフリースケーティング(FS)が行われ、ショートプログラム(SP)首位発進の宇野昌磨(25、トヨタ自動車)がフリーでジャンプのミスが響き、今季初戦は合計279.98点の総合2位で終えた。
SP2位で第3戦のフランス大会を制したアダム・シャオ イム ファ(22、フランス)がフリーで圧巻の演技を披露し、フリー今季世界最高の207.17点(合計298.38点)で逆転優勝を果たした。これでGPシリーズは2連勝。SP6位の友野一希(25・上野芝スケートクラブ)は総合4位、SP8位の山本草太(23、中京大)は、フリー今季ベストの好演技で6位と順位を上げた。
世界選手権2連覇中の宇野は前日のSPで今季世界最高の105.25点をマーク。最終滑走のこの日は冒頭の4回転ループで転倒すると、4回転フリップも2回転に。その後、トリプルアクセル、2本の4回転ジャンプなどで立て直したが序盤のミスが響き、フリーは174.73点と伸びず。ショートから14点近い差をひっくり返され逆転負けとなった。
SP6位の友野は序盤の4回転ー2回転の連続トウループを決めると、単発の4回転トウループもGOE2点台を引き出した。4回転サルコウは2回転になってしまうが、後半はトリプルアクセルを余裕を持って着氷するなどジャンプで大きなミスなく、スローな曲調のプログラムを最後まで滑り切った。得点は今季ベスト(172.23)に迫る171.45点で、総合4位とフリーで巻き返した。
SP8位と出遅れた山本は、冒頭の4回転サルコウではGOEで3点台がつき、単発の4回転トウループ、4回転トウループからのコンビネーションも降りるが、前日転倒したトリプルアクセル(3回転半)で着氷が乱れた。後半は3回転フリップからの連続ジャンプを決めるなど、安定したスケーティングを披露。演技後は安堵した表情で何度かうなずき、得点はフリー今季ベストの170.10点をマークした。
【男子シングル結果】
1位)アダム・シャオ イム ファ 298.38点(SP91.21、FS207.17)
2位)宇野昌磨 279.98点(SP105.25、FS174.73)
3位)ミハイル・シャイドロフ 264.46点(SP89.94、FS174.52)
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4位)友野一希 251.95点(SP80.50、FS171.45)
6位)山本草太 245.58点(SP75.48、FS170.10)














