■フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第4戦 中国大会(日本時間11日、重慶)
女子シングルのフリースケーティング(FS)が行われ、SP3位発進の吉田陽菜(18、木下アカデミー)がフリー1位の演技を披露し、合計203.97点で逆転優勝を果たした。シニア本格参戦の今季、GP2戦目で初優勝を手にした。
ショートプログラム(SP)2位の渡辺倫果(21、TOKIOインカラミ/法政大)は、ジャンプを全て着氷し、フリー2位で吉田にわずか0.75差に迫る合計203.22で2位に入った。前日のSP首位でスケートアメリカ(第1戦)を制したベルギーのルナ・ヘンドリックス(24)は、ジャンプのミスなどで得点が伸びず201.49点で3位。吉田がショートから6点差をひっくり返し逆転Vに輝いた。
吉田は、冒頭で大技のトリプルアクセル(3回転半)に挑戦し、前日は転倒するがこの日は回転不足もあり着氷で少しバランスを崩すもこらえた。続くダブルアクセルー3回転トウループの連続ジャンプを決めるなど、終盤まで大きな失敗はなく滑り切った。
渡辺は冒頭のダブルアクセル、3回転ループー3回転トウループの連続ジャンプを決めると流れに乗り、後半もジャンプは全て着氷。演技直後は両手で力強くガッツポーズをみせた。
今大会は昨季GPファイナルを制した三原舞依(24、シスメックス)が右足首の故障で欠場となる中、吉田と渡辺の日本勢がワンツーフィニッシュで締めくくった。
【女子シングル結果】
1位)吉田陽菜 203.97点(SP64.65点、FS139.32点)
2位)渡辺倫果 203.22点(SP65.09点、FS138.13点)
3位)ルナ・ヘンドリックス 201.49点(SP70.65点、FS130.84点)














