18~19歳も、成人ならお金の使い道は自由…法で守るのは困難?
日比麻音子キャスター:
18歳19歳は成人ということになりますから、たとえば売掛・借金などの取り消しは、もうできないということになってしまう。こういった女性たちをどう助けていくかという問題は、本当に深いですね。

産婦人科医 宋美玄さん:
そうですね。こういったケースですとホストだけではなくて、お店のシステムとして、ツケでたくさん売り上げを上げて…ということになっています。
実際にお店が悪いのか、ホスト本人が悪いのか、どちらも悪いのかというのでちょっと見えづらくなる部分もあるかなとは思うんですけれども、やはり実際にハマっている人の話をみると、なかなかツケを制限するだけでは難しい。
成人といわれている人がどのようにお金を使うのかが自由になってきてしまうので、そのあたりも法などで守るといっても、難しい部分もありますよね。
井上貴博キャスター:
お店によっては、研修でどうやってお客さんをマインドコントロールさせるのかということをやっているという話ですが、そう考えると洗脳じゃないですか。そうすると、カルト教団が高額献金を要求するのと、構図が一緒だと思うんですよ。
洗脳されていると、周りがいくら止めても、もう効果はない。ツケの仕組みをやめるのか、何かしら法なり条例なり定めないと、18歳19歳はこういう状況になると、家族も崩壊するわけですもんね。
産婦人科医 宋美玄さん:
これが法的な借金として認められた場合は、なかなか個人では払いきれない部分もあります。
私は、ホストにハマっている子というわけではないんですけれども、女性を支援する団体の紹介で、風俗などで働かれている方の診察をさせていただく機会が今までの臨床経験でも多いです。やはり家庭の背景にいろいろあったり、発達に問題があったり…。
あと最近すごく問題になっているのは、知的にグレーゾーンの方というのも、結構な割合で混じっていらっしゃったりします。
多分今、視聴者の皆さんは、ホストに最初にハマるところからあまり共感できない方というのも多かったと思いますが…。
井上キャスター:
「なぜなんだ」と、そこで思考が止まってしまう。

産婦人科医 宋美玄さん:
「ならないよね」と思う方も多いと思いますが、実際にハマられる方もいろいろ背景にあったりすることもあるので、お金の仕組みだけでなく、もっと全人的な支援も必要な段階ではないかなと。
井上キャスター:
一概にいえない部分もあって、今回はホストクラブでいわれていますが、キャバクラでも同じようなことがあるのではないかといわれています。
法律だけではなくて、やはり総合的に救済も含めて、ということになるわけですか?
産婦人科医 宋美玄さん:
そうですね。私も男性の患者様はあまり見たことはないんですけれども、やはり男女関係なく、そういったクラブで搾取されていくというところで、もうちょっと踏み込んだ仕組みとか、個人への支援が必要になってくるのではないかなと思います。














