いよいよ7月3日、第104回全国高校野球選手権静岡大会が開幕します。今大会の第1シードは浜松開誠館。春の大会で並み居る強豪校を破り、初優勝した新鋭校の急成長の理由と甲子園への思いに迫りました。
夏の行方を占う春の高校野球県大会決勝。赤い帽子にグレーのユニホームが印象的な浜松開誠館が、2021年の夏の王者、静岡高校を撃破。
創部25年目で、初めて県の王者に輝くと、勢いそのままに東海の頂点へと登り詰めました。
<浜松開誠館高校 佐野心監督>
「一人ひとりが主体性を持って野球に取り組む姿が淡々とできていたのが、一番の要因だと思う」
光ったのは攻守の安定感。春以降、1試合の平均得点数は7。守備では、最速140キロ前後のピッチャー4人を軸に、10試合中、9試合を3点以下に抑えました。
<浜松開誠館高校 静内龍之介主将(3年)>
「自分たちらしく、自分たちの打撃と守備で一戦一戦取り組んで(夏も)勝ちたいと思います」
浜松開誠館の夏の過去最高成績はベスト16。なぜ、ここまで急成長したのでしょうか。
<指導する佐野心監督>
「ここまで行っちゃっている。行っちゃっているっていうことは手で動かしている。止まらなきゃダメ」
佐野監督をはじめ、コーチ2人も元プロ野球選手です。恵まれた環境で練習を続けることで、成長した技術があります。
<静内龍之介主将(3年)>
「バッティングだと思います。140キロを超える真っ直ぐに負けずにスイングできたり、いろんなピッチャーに全員が対応できる」
個人個人がバッティングを見直した結果、チーム全体である癖が見つかったと言います。
<静内龍之介主将(3年)>
「力んでしまって、振るときにホームベース側に体が倒れ、詰まってしまっていた」
「踏み込むまでは一緒。傾いていたところを首を外に逃がすことで(バットの)ヘッドが上に返って先端が走るようになった」
その結果、軸が安定し、速球に負けないスイングができるように。チーム打率は3割4分をマーク。1試合の平均得点数は3点も伸びました。
急成長の理由は技術だけではありません。
<静内龍之介主将(3年)>
「日ごろの紅白戦の結果のポイントでメンバーが決まる」
浜松開誠館のメンバーは試合の成績で決まります。ヒットは1点、ホームランなら4点など、結果にポイントが設定されていて、合計が高い選手から選ばれていくシステムです。
<廣崎漣選手(2年)>
「結果を残した人が上がってきているので、そっちの方がチームも強くなる」
<本多駿選手(2年)>
「新しい感覚で、野球をやっていて楽しい」
ポイント制の導入で競争意識が生まれ、技術を高めたいという思いが強くなったといいます。
<静内龍之介主将(3年)>
「負けないっていう気持ちが選手一人ひとりに表れて、とても緊張感のあるチームになってきました。自分のことを自分で理解することで、周りからの信頼も得られるし、大会でも勝手にチームワークになる」
個人個人の技術とチームワーク。2つの武器を携え、春夏連覇を目指します。
<静内龍之介主将(3年)>
「今まで自分たちが取り組んできたことは間違いじゃないと確信している。このまま自分たちらしさを貫けば優勝を狙える」
浜松開誠館の初戦は、センバツ不選出から再起を誓う秋の東海大会準優勝の聖隷クリストファーと静岡市立の勝者と対戦します。大混戦が予想される夏の高校野球静岡大会は、7月3日開幕します。
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