5月末に廃業した岩手県奥州市のペットショップに300を超える動物が取り残されたことを受け、県はすべての動物を緊急的に保護しました。新しい飼い主に譲渡する準備を進めています。

 イヌやネコ、それにカナリアなどの鳥類あわせて300を超える動物が残されていたのは、岩手県奥州市のペットショップです。店は5月29日に動物取扱業の登録期限が切れ、廃業しています。
 県は動物の今後の対応について店側と協議を続けていましたが、6月2日以降、経営者と連絡が取れなくなり、県の職員や従業員などがエサやりや掃除などを続けていたということです。
 県は6月21日から県内の保健所にイヌとネコを移動させ、29日、動物愛護団体への譲渡に向けた手続きを始めました。

(岩手県県民くらしの安全課 佐藤義房総括課長)
「このまま放置すると動物の健康、安全を確保するのは困難だったということと、周辺の生活環境。こういったことに支障が生じるということの恐れが非常に高いと思いましたので、緊急的にこういった保護をさせていただいたということであります」

 県はこの店のすべての動物について殺処分は行わず、譲渡による解決を目指していて、準備が整い次第保健所や動物愛護団体のホームページを通じて新たな飼い主を募集することにしています。