新潟県長岡市で最も多くクマが目撃されている栃尾地域で、地元の猟友会などで構成する鳥獣被害対策実施隊や地区の区長ら10人が、集落にクマを寄せ付けないための『緊急点検』を行いました。

(住宅街 畑の中…)
「これがクマの足跡。多分、夜中だろうと思う」

長岡市栃尾地域では、10月末の時点で市全体の半分以上を占める62件ものクマの目撃情報がありました。
そこで、集落にクマを寄せ付けない対策を強化しようと9日、クマが出没する恐れのある危険個所を地域ぐるみで点検したものです。

帽子やクマ鈴を身に着けて、BSN取材班も細心の注意を払い同行させてもらいました。

「これがクマの跡…」

道路わきの柿の木で見つけたのは、クマの“爪痕”。
木を登って柿を取り、降りるときに付いたのだろうということです。

「あそこほら、木が重なっているでしょ。すぐ目の前…」

田んぼのすぐ脇にあるこちらの木には、クマが枝を集めてできた『クマ棚』がありました。
クマはこれをお尻に敷いて柿を食べていたということです。

【北荷頃区 諸橋良作 区長】
「昔は田んぼだったんですけど、今は耕作していませんから、こういうふうに草がボーボーになって…。だから熊が来るんだろうと思う」