食用菊の栽培が盛んな青森県南部町で主力品種「阿房宮」の収穫が最盛期を迎えています。

鮮やかな黄色をした大きなキク。南部町斗賀にある村井青果の畑で栽培されている食用菊の主力品種阿房宮です。香りがよくしゃきしゃきとした歯応えとほのかな甘みが特長で約20アールで作付しています。

県内有数のキクの生産を誇る南部町ですがJA八戸によりますと現在、阿房宮を生産する農家は10軒。年々生産者が減り、干し菊などの加工品を手掛けてきた村井青果ではキクの数が確保できないため自社での栽培をはじめ、近くにある障がい者支援施設の人たちにも手伝ってもらって収穫しています。

障がい者支援施設 三本の木フレンド 林悦子理事長
「6月の植え付けから村井青果さんの方からお声がけをいただいてお手伝いしております」
「(最後)一緒に南部町を盛り上げていければいいかなと思っております」

2023年は猛暑の影響を受けて菊が枯れないように成長を抑制しながら丁寧に育てたということでいつもの年より2週間ほど遅い収穫となりましたが背丈は20センチほど高く花の大きさも2倍程度にまで育ったということです。

村井青果 中居華澄さん
「(最初)ことしの花は立派に大きく咲きましたよ。茶色にならないできれいに咲いてくれたので感無量です」

村井青果の阿房宮の収穫は来週まで行われる見込みで干し菊に加工して県内外に出荷されます。