古着を活用した土は“扱いやすくて植物を育てやすい”
高校生も古着の活用に取り組んでいます。

熊本市中央区にある熊本学園大学付属高校。ここのベランダで何やら座り込む生徒たちがいました。
2年生 徳永とわさん「古着をもとに植物栽培をしています」

なんとこちらの学校では、生徒たちが捨てられる古着を使って花を育てているんです。
その方法は、ポリエステル繊維に肥料を染み込ませた「ポリエステル培地(ばいち)」を使うこと。

徳永さん「土と比べると重さが約9分の1で、すごく軽いんですよね。かつ、(ポリエステル培地は)吸水性や保水性に長けているので、土よりも扱いやすくて植物を育てやすいんです」

そんなポリエステル培地を使って、コスモスなどの花はもちろん、なんと野菜の栽培にも取り組んでいます。

徳永さん「私がこの活動を始めた時は、本当に育つのかなって思った時もあって実際に花が綺麗に育ったのを見たときは、感動しましたね」
培地の素材となる古着は、自分たちで集めたもの。それを細かくカットして、 徳島県の企業に送ると、ポリエステル培地に生まれ変わります。

2年生 嶽本理愛さん「この培地が最初は服だったなんて、誰も思わないじゃないですか。しかも花も育てられることに感心したので、毎回すごいなって思って水やりや肥料をあげている」

古着で花を咲かせる活動。もともとは、授業の一環で、2021年にはじまったものでした。

現在は、古着で咲いた花を使ったワークショップを開くなど、新たな取り組みも始めています。
2年生 土田萌心さん「多くの人に知ってもらえるように頑張っていきたいです」

徳永さん「古着が大量に廃棄されてしまう現状を、私たちの力で少しずつ解決できればと思います」

生徒たちは「少しでも捨てられる服がなくなること」を願い、活動を続けていきます。
 
   
  













