いなくなったその日 母は唐揚げを作って待っていた

(梶谷恭暉さんの父親)
「スマホが路上に置いてあって、それ以降の足取りが分からなくなっています」

両親はこの1年、目撃情報があった岡山・広島・愛媛県内でチラシを配り、情報提供を呼び掛けてきました。

(梶谷恭暉さんの母親)
「人を探しています。見かけられたら警察へ連絡を」

公開捜査を行う倉敷警察署に寄せられた目撃情報は、きのう(8日)までに150件。しかし有力な手掛かりはなく、当初は月10件あった提供件数も最近は1~2件にまで減っています。

3月で15歳になった恭暉さん。寄せ書きをくれた同級生たちは中学校を卒業しましたが、母親の時間は止まったままです。

(梶谷恭暉さんの母親)
「去年11月13日の夕方は、恭暉の好きな唐揚げを作っていたんですよ。最近ずっと唐揚げを作っていなかったので、山盛りを作って待っていたんですけど、もうちょっと好きなものを作ってやれば良かったなとか」

「やっぱり、お母さんを思い出して帰ってきてほしいなというのがあって…」

「今は目撃情報が全然ない状態で、今度はどこに探しに行っていいか、活動自体ができない状態にあるので、ご協力をお願いしたいと思っています」