柿崎川浄水場のように、既存の水道設備などに後付けで設置して水流を電気に変換するのが『マイクロ水力発電』。
発電機は「DKーPower」が設置し維持管理も行いますが、「DKーPower」は上越市に施設の賃貸料を支払いつつ、売電で得た収益の一部もさらに納めています。

上越市から見れば設置コストも維持管理の負担もなく収入が入り、自然エネルギーの創出にも寄与ができる仕組みで、およそ70世帯の1年間の消費電力を発電し、上越市は年間70万円の収入を見込んでいます。
【上越市ガス水道局浄水センター 山中英明センター長】
「何もしなければただの水だが、今回発電することによって活用することができる。売電することで市民にも還元できるし、再生可能エネルギーの普及促進にも繋がるので大変意義深い取り組みだと考えている」

既存の施設を利用したクリーンエネルギーの創出は、地域にも利益をもたらしているのです。
新潟県内ではまだ上越市だけですが、「DKーPower」のマイクロ水力発電機は、北は北海道から南は宮崎県まで、全国46か所の浄水場などに設置されています。
1時間当たり250t以上の水量があることや、ある程度の落差が必要なことなどの条件はありますが、他の水道施設にも設置できる可能性があり、こうした水力発電を地域づくりに生かそうという『SDGs』な動きとしても広がりを見せています。