旧統一教会をめぐる問題で、世界平和統一家庭連合の田中富広会長が会見を開き、被害を訴える元信者らに対して「お詫びする」と述べました。一方、旧統一教会の被害者救済にあたってきた弁護士は、「教団としてきちんと被害者に謝罪したものではない」としています。
旧統一教会 田中会長:「伝導者の説明が不足していたとかあるいは献金に対し家庭事情、経済的状況に対して配慮が不足していたなど当法人の指導がいきわたらず、不足なことゆえに今までつらい思いをされてこられた皆様方に率直にお詫びしなければならないと考えております」「そして国民の皆さま方に改め手心からお詫びいたします」

旧統一教会の田中富広会長が会見を開き、「お詫びする」と述べました。謝罪ではないといいます。

田中会長は2022年7月の安倍元総理の銃撃事件後、教団には献金の返金などを求める相談が664件寄せられ、あわせて44億円の返金に応じたことを明らかにしました。

旧統一教会をめぐっては、文部科学省が先月、教団への解散命令を東京地裁に請求。国会では被害者の救済に向けて教団の財産の保全を可能にする法整備の議論が行われています。

こうした中で行われた7日の会見。田中会長は被害を訴える元信者らへの補償のための原資として最大100億円を国に預ける案を明らかにしました。