近畿大学医学部の研究グループが使用済み不織布マスクの内側と外側の細菌・カビなどの真菌について調べた結果、内側に付着していた大部分は皮膚の常在菌などの通常病気を起こさない菌でしたが、外側には「セレウス菌」という糞便の中にいる食中毒を起こす細菌も検出されたということです。
また、マスクの使用日数が長いほどカビなどの真菌の数は増加。一方、細菌の数は増加しなかったということです。

近畿大学医学部 微生物学教室(研究時)朴雅美 講師
「意外と細菌の数って、2~3日使っている人と一日で使い捨てている人は変わらなかったです。それは細菌が、水分がないと生きていけない細菌がほとんどだから。つけていると呼気からの水分があるので潤っているんですけど、外してその辺に置いて乾燥が進んでしまうと、その時点でほとんどの菌が死ぬからだと思います」

ただ、外側からは病気の原因になる有害な菌も検出されたことから、マスクの継続使用には注意が必要で、1日程度で交換することを推奨しています。

近畿大学医学部 微生物学教室(研究時)朴雅美 講師
「外側と内側を間違って使ってしまうと、外側には糞便中の菌がついている場合もあったので、間違えて使うと良くないことが起こるかもしれない」