ロシアが本土からウクライナの占領地域を通って、クリミアまでつなぐ新たな鉄道の建設工事に着手したと国営通信社が報じました。

国営ロシア通信によりますと、今回着工したという鉄道は、南部ロストフナドヌーからロシアが一方的に併合したウクライナ東部ドネツク州のマリウポリや南部ザポリージャ州のベルジャンスクを通り、クリミアまでつなぐルートだということです。

ザポリージャ州のロシア側トップバリツキー氏は、新たな鉄道は軍への補給とともに穀物や鉱物の輸送にも活用されるとし、「地域経済の発展に大きな影響を与える」と述べています。

バリツキー氏は、ロシア本土とクリミアを結び鉄道も走るクリミア橋について、ウクライナ軍の攻撃により「危険が増している」と語っていて、ロシアにとってはクリミアへの補給路の確保が課題となっているとみられます。